2013年9月10日火曜日

bootsメンテナンス講座~♪初級編

早いもんで、もう秋の気配が。。。

Bikeの早朝や夜はジャケット1枚羽織る季節になりました。

夏場スニーカーだった方もそろそろBootsの季節♪

今日はBootsのメンテナンス講座で失礼♪



ま、そんな事言うても私ゃ靴屋さんじゃありませがね(笑)

でも10代からbootsばかりで、前職が販売ですから年がら年中365日中300日位履いてましたw

bootsメーカーも一通り履いたもんで、周りじゃちょっとは詳しい方とは自負致しますm(_ _)m


私のシューメンテBOX。。。最近じゃ収まりきれてませんが。。。

bootsだけじゃなく、革ジャン、革パン、財布、鞄、嫁ちゃん子供のものまで面倒見ますし

もともと若い頃、革細工やってましてその延長ですね。


本日は初回のメンテナンス講座ということで比較的、簡単なbootsから。

エンジニアboots。ノーマルなカウハイド。程度:中

これで7年選手でしょうか。適度にメンテしてますし、汚れもそんなにありません。なので中。



ひび割れ、カビ、ひどい汚れの「程度:悪」のメンテは次回の機会にでも紹介します。

一般読者さんは恐らく「程度:中」が大半と思います。大半の方は週末しか履かないのが普通です。

前職の僕みたいにほぼ毎日履いてしまう職業の方は要注意ですね。


まずは「埃落とし」から

ホースブラシ(馬毛)を二つお持ちならブラシを使います。

1つしかお持ちでなければ100均の柔らかいブラシでも構いません。必ず柔らかいものを。

注)よく1つのホースブラシを混合して使う方いますがお勧めしません。


全体の埃を落とします。特に下記のコバとか、しわとか、革の張り合わせを念入りに


ベルトも外して念入りに丁寧に。


そして、今回は「程度:中」なんで硬く絞ったタオルでbootsを拭きあげます。

ここでの作業を怠ると、汚れや埃の上からオイルを入れることになり、

革の劣化やカビの原因にもなります。「程度:悪」はこの作業が全く違う重作業になります。







次に「液体オイル」

固形オイルの前に重点的箇所のみに液体オイルを入れていきます。

Wesco専用もありますが、コスパの良い市販品もあります。


特に革の乾きが酷い箇所のみ筆で刷毛塗りしていきま~す♪

Bikerは左足のシフト部分。そしてシャフトのしわ。


「しわ」が大事です!!

メンテを怠った「しわ」は「ひび」になります。ひびは一度なったらオイル入れても直りません。

bootsメンテは如何に早く「しわ」を見つけて手入れをするかです。







そして「固形オイル」

Wesco専用もありますが、市販品ならRWのレザードレッシングお勧めします。


新品bootsで固いなら良いですが履き込んだbootsにミンクオイルはお勧めしません。

ミンクオイルは革を柔らかく成分が入ってます。

昔友人で、ミンクオイル漬けにして自立できない位ふにゃふにゃになったエンジニアがあります。

僕はミンクオイル成分の入ってないものを使ってます。


布とかスポンジの方々もいますが、僕は手です。

革の具合が分かり易いのと、ロスが少なくて済みます。高価なオイル使うなら尚更です。


固形オイルは全体的に薄く、広く伸ばしてから塗り込みます。

渇きが早い箇所は再度、塗り込みます。

やはり重点的な箇所は「しわ」です。後ろから手を入れてしわ伸ばしてオイルを入れます。


「コバ」にも「ミッドソール」にも丁寧に塗ります。

(RW等のミッドソールは革でなく樹脂ですので結構です)

特にWesco、white's等の「ステッチダウン製法」はコバ部分が破損するとソールの張替が出来なく

なったり、再度ステッチの際にダブルステッチが出来なくなったりします。要注意です。


片方終わるともう片方。それが終わると再度、始めの片方が乾いてないかcheck!

多分「しわ」が先に乾いてます。再度塗り込み、もう片方も。

液体オイルは浸透性がよく重点的箇所に。そして固形オイルで皮膜を作り保湿させる。

僕の我流ですがboots歴20年の辿りついたやり方です。








そしてここで「ホースブラシでオイルを馴染ませる」

ここは絶対ホースブラシ(馬毛)です。埃落としと使い分けされない方は埃まみれでオイルを馴染

ませて、オイルベタベタで埃を落とすことになります。なので絶対使い分けを勧めます。


オイル馴染ませるには目的があります。

先ほどまで手で塗り込んだオイルが「コバ」や「革の縫い合わせ」などに溜まって付着してます。

このままにしておくとバター状に固まり、埃が付着し、これまた劣化やカビになります。


ブラシで全体的にオイルムラが無いように馴染ませ、

「コバ」や「革の縫い合わせ」「ベルトバックルの周辺」に溜まってないか丁寧にブラシングします。


タワシじゃありませんので、力はそんなに入れずに、むしろ手早にブラッシングすると艶もでます。


「しわ」もオイルが余分に溜まり易い箇所。後ろから手を入れてしわ伸ばししながらブラッシング。


先ほど「艶」の話をしましたが、

つま先等に艶を求める方は別に「乳化剤の入ったオイル」と「豚毛のブラシ」で艶を出します。

僕はワークブーツにはしません。セミドレスなどはいい雰囲気になると思います。好みです。






最後に「空拭き」

よくオイル塗りあげのまま履く方もおられます。艶感がお好きらしいのですが勧めません。

オイルテカテカのままだと、埃が付着しやすく汚れ易い状態のままになります。

「程度:悪」の場合にオイル染み込ませるのに一晩置くこともありますが

通常ならその作業の中でブラッシング~空拭きまで行います。










 完了~♪

今回の「程度:中」なら1時間程度で充分に1足仕上げます。




普段、手入れをされない方から見たら「これで簡単な方?」と思われるかも知れませんが

僕の場合、手入れだけしたら後は大事にしてませんよ(笑)基本ワークブーツですから。

裏の栗拾いや農作業もしますし、BBQやキャンプ、雨の日の長靴にもします。

ただ手入れするだけで、二十歳から16年履いてる現役bootsもあります。


よく聞く質問が「どのくらいの時期スパンで手入れをすべきでしょうか?」と聞かれますが

正直、一概に言えません。

そのbootsの状態次第ですし。週末しか履かない方と、ほぼ毎日履く方では全く違います。

僕は雑ですね。

ほぼ年中履くくせ、1足で年2回くらいでしょうか。







特に同じブーツを毎日ヘビーローテションで履く方は劣化が早いです。

特にbootsの内側が。

1日にコップ1杯の汗をかくそうです。出来れば1日履いたら2日は間は置きたいところ。

bootsが3足あればベストなローテーションができます。

逆に、一時期持ち過ぎてしまったんですが、履かない状態が長いと返って悪いこともあります。

Bikeと一緒ですね。道具ですから適度に使うことが一番いいです。






アメリカはともかく、英国は父親から靴の事を習うらしく

靴の一般知識が半端ないです。履き方、手入れ、靴の目利きから何やら。

昔、海外の友人に「日本人は良い靴履いても使い捨てなんだな。」と言われたことあります。

その位、他国から見たら日本人の靴の意識って低いそうです。





恐らく読者の皆さまはそれぞれBikeに拘り、

それに跨ぐ際の正装にも拘りを持つ方が大勢多数と存じます。

僕はWesco、white's主義ではありません。RWもチペアも本国では優れた古参メーカーです。

本国の一般ユーザーからみたらコスパの良いGeorgiaだってあります。

「グッドイヤーウエルト製法」以前の製法はソール張替前提で作られていて、

それは手入れ次第で生涯共に履けることを意味します。




ヤフー等での転売目的ではなく、自分自身の拘りのBike同様、

bootsにも拘り、手入れで労わり、長いBike lifeのお供になればこれ幸いと存じます。ペコリ。









いやぁ~!自分でびっくり!書いた書いた!高校の停学反省文以来かて!

多けりゃええというもんじゃないでしょ!
多過ぎだろ。。。死ぬぞ


長文、お付き合い頂いてありがとうございますm(_ _)mペコリ

一部の読者さん限定でしょうが、好評であらば次も頑張ります。

不評でれば。。。自粛します。。。チーン








0 件のコメント:

コメントを投稿